ラグビーのルールは実際かなり複雑ですが、基本にある概念さえ理解できればあとはその応用ですので、いざ覚えてみればそう難しいことはないと思います。
とはいえ、細かいルールを一つずつ覚えていくにはそれなりに時間もかかります。
まずは、自分のポジションに特に関わりの深いルールを覚えるところから始めましょう。
ここでは、フォワードの選手が最低限覚えておきたいルールをお教えします。
なお、反則名のあとの( )は、相手に与えられる試合再開方法で、例えばPKはペナルティーキック、FKはフリーキックを表します。
1.スクラム関連
ラグビーのフォワードに関するルールということで、基本的にはスクラム、ラック、モール、ラインアウトのルールで重要なものをご紹介します。
まずはスクラム関連です。
・コラプシング(PK)
スクラムを組んでいる状態から、故意にスクラムを潰した場合の反則で、モールでも同じように適用されます。
・ノットストレート(FK)
スクラムにはボールをまっすぐにいれなければなりません。
・フットアップ(FK)
スクラムにボールが入る前にフッキングの動作をすると反則になります。
・ピックアップ(PK)
スクラムの中のボールを手で拾い上げてはならず、PKという意外に重い反則が設定されています。
ラックでも同様に、ピックアップが適用されます。
2.ラックとモール関連
・オーバーザトップ(PK)
ラックが形成されるとき、相手側に倒れこんでボールが出るのを邪魔してしまう反則です。
試合に入り込むと忘れがちですので注意してください。
・ハンド(PK)/ピックアップ(PK)
ラックの中にあるボールを手で動かしたり、拾い上げたりすると反則です。
・ノーバインド(PK)
ラックに入るプレイヤーは味方に確実にバインドする必要があり、ただ手で掴んでいるだけではバインドとみなされず、反則になります。
3.ラインアウト関連
・ノット1メートル(FK)
ラインアウトでは、相手との間隔を1メートル開ける必要がありますが、どちらかが原因で感覚が狭くなった場合に取られる反則です。
・ノット5メートル(FK)
投げられたボールが5メートルラインを越えなかった場合の反則です。
・ノットストレート(スクラム)
ボールが真っ直ぐ入らなかった場合の反則です。
4.まとめ
ラグビーのフォワードに関するルールは意外に多く、それはルールが選手の安全とスムーズな試合進行を目的として作ってあるからです。
密集に関連するルールが整備されているおかげで、迫力あるスポーツとしてラグビーが成立しています。
ルールを理解することもまた、ラグビー上達に欠かせません。
技術のみならず、理解度の上達という意味で、ルールにはしっかり精通しておきましょう。
試合を見たりルール集を時々チェックしながら、しっかりと頭の理解も進めましょう。