ラグビーにおいて、スクラムハーフはボールを一番多く触るポジションである、その為誰よりもボールタッチに優れパス能力が高くならなければいけない。
だが近代ラグビーにおいてスクラムハーフはパスだけではなく状況判断が必要となってくる。今回は単純なパス能力向上の練習メニューと状況判断向上の練習メニューを紹介いたします。
1.パスの飛距離を伸ばし落ちないパスを身につけよう!
ラグビー経験者なら共感していただけると思うが、落ちるパスはノックオンの可能性が高くスクラムハーフとしてはよくないパスだ。
もしパスを受け取れてもアタックスピードが上がらず、良いアタックができない事が多い。その為味方がキャッチしやすいパスを放る為の練習を紹介させていただきます。
紹介する練習は「パンチパス」やり方は簡単!2人1組を組み膝をついた状態で、相手にパスをしますこれだけなのですが、1つルールを設けますパスをする時に体の中心から投げるようにしましょう。
つまりパスをする時体の中心よりパスする方向と逆のほうに、一度引いてパスをしてしまう癖を直しコンパクトで、スピィーディーにパスを投げられるようにするという物です。
パスを立った状態で投げれば遠くまで投げることは可能ですが膝を地面とくっ付ける事により、体の反動を使えなくする。
すると遠くにパスを投げようと思ったときに腕を大きく振り、投げようとするのです。これを制御し、少しの反動で大きく遠くまで投げられる力を手に入れよう!
上達のコツは指の押し出し、力の乗せ方。この2つを意識して反復練習を繰り返せば上達して行き、パスが落ちず伸びる玉が投げられるようになります。
2.状況判断!ラックに合わせてパスを投げよう!
パスを行うシチェーションは毎回違います。もっと言うならば、同じシチュエーションはないといっても良いだろう。だが、同じようなシチュエーションを練習する事によって対処法や、ボールをさばくのが早くなって行きます。
スクラムハーフにとって、生命線とも言えるボールのさばきを早くする為の練習を紹介しよう。
人間で4角形を作ります。最初は大体10m感覚の4角形にしましょう。この時に人間の前にタックルバックなどを置きます。
4角形を時計回りにパスをしながら回って行くのですが、パスをもらった人間は自分の下にあるタックルバックにボールぶつけます。
そうするとボールはどこかにコロコロ転がったり、その場で止まったり様々なシチェーションで練習を行うことが可能となります。
上達のコツはボールに早く触り早く手から離すことです!早く動作を行おうとすると、パスがブレたりパスが落ちたりする事があると思う。だが、反復練習を行うことでラグビー選手としてスクラムハーフとして大切なスキルを身につく事ができるだろう。
ラグビーは15人対15人のスポーツであり、その15人の中で一番ボールを触る機会があるポジションのスクラムハーフ、故に誰よりもラグビーを理解し、誰よりもボールを巧くさばく事が重要です。