ラグビーでは、試合開始と、後半開始のキックオフは、地面にボールを置く、プレイスキックになります。

それ以外の得点後の試合の再開は、ドロップキックで行われます。

プレイスキックでは、キックティーを使えますので、ボールが高く上がる蹴り方をします。


1.プレイスキックのキックオフ

ラグビーのキックティーは様々な種類が出ていますので、自分の蹴り方に合ったものを求めて下さい。

キックオフは、フォワードに取らせるためにタイミングを合わせやすいように、ボールを高く上げるように蹴ります。

上に上げる場合は、ボールを手前に深く倒し、ボールの腹の下側に足を入れるようにします。

つま先で蹴ることもできます。

あまり高く上がらないので、10メートルライン付近を狙ったりする時に使います。

ダイレクトでサイドラインを割ってしまうと、相手ボールとなり、センタースクラムから試合開始になってしまいます。

キックオフで優先すべき順序は、1)10メートルラインを越えること、2)タッチラインをダイレクトで割らないようにすること、3)味方フォワードのロックがキャッチし易いように軌道の高い球を蹴ることです。


2.ドロップキックのキックオフ

トライやペナルティキック、ドロップキックによるゴールなどで得点が入った後は、ドロップキックで試合が再開になります。

ドロップキックでも、同様に、3つの注意点をクリアしなければなりません。

慣れてくれば、ワンバウンドする分、ボールの腹の下側を蹴ることができるようになり、高く蹴りあげることができるようになります。

上達すると、逆サイドに蹴るという方法も試してみましょう。

その場合は、最初は、フォワード陣を向いてから、蹴る動作を見せて、フェイントを掛け、軸足のかかとを中心に身体を返して、逆方向に向き相手バックスのウィングをめがけて蹴ります。

その際は、蹴る地点を間違えないように注意しましょう。

ポイントオーバーを取る審判もいます。


3.まとめ

ラグビーにおけるキックオフは、試合開始の重要なポイントです。

相手にボールを渡すのを避けるために、ボールを高く上げて、ロックにジャンプキャッチさせるというのが、一般的なキックオフです。

ダイレクトでタッチラインを割ってしまう原因は、ボールを高く上げようとして、強く蹴り過ぎた場合と、高く上げることができず、前に飛んでしまったために割ってしまう場合とがあります。

いずれの場合も、ノット10メートルの反則を意識し過ぎて、力が入ってしまうことから起きるものです。

キックオフは自然と緊張するものですが、反復練習と、キャッチャーとのタイミングを合わせる練習をすることが重要です。