ダブルタックルについて今回は取り上げたいと思います。日本代表が南アフリカ(スプリングボクス)に勝った時にも使用したタックルで強いランナーや、身体が強い相手に二人がかりで相手を潰すタックルになります。


1.1vs3

ラグビーは身体が大きければ大きい程有利で力があればあるほど有利なスポーツです。

では身体が小さいラグビーチームが、身体の大きいラグビーチームに勝つためには、どうしたらいいかと思った時に出てくるディフェンスのキーワードは、ダブルタックルになってくると思います。

ダブルタックルは、非常に強いスキルですがタックルをした後の行動(レスポンス)を早くしなければ、人数はどんどん減ってしまいます。

ダブルタックルを行い、その後のワークレートを上げる練習になります。

No29

アタックが赤●、ディフェンスが黒●になります。赤の四角形(ポイント)からボールを出し赤のボールを貰った人間はアタックします。

それを前にいる黒の二人でダブルタックルを行います。この時気を付けて欲しいのはファーストタックルで逃してしまうとダブルタックルが出来なくなってしまう事です。

ファーストタックルで相手の足を止めて、セカンドのタックルでとどめを刺しに行くのが理想形となります。

ダブルタックルで相手を倒したらパスを投げた赤●はボールを確保しに行きます。

ダブルタックルをした人間は素早く起き上がりラックオーバを狙いに行く、3人目の黒●は状況を見ながらラックに参加するのかボールを拾ってアタックするのか状況を考えて行動する。

ダブルタックルをするという事は、アタック1枚にディフェンスを2枚使用する事になります。こ

れが続けば人数差は広がっていき、オーバーラップを作られてしまいます。ですがダブルタックルで確実に相手を仕留めてブレイクダウンに参加する事が出来ればターンーバーの機会は増えていきます。ダブルタックルを上達させれば鉄壁のディフェンスに近づけます。


2.ダブルタックルのタイミングを身に着けよう

ダブルタックルはタイミングが非常に大切だと思います。遅すぎても駄目早すぎても駄目タイミングがぴったりの時、相手は何もできずにダブルタックルの餌食となります。

練習方法はアタック一人がショートでディフェンスの間に入っていきます。その二人の間をダブルタックルで塞ぐのですが、まず正面の人間が基本的には1番にディフェンスに入ります。

その後すぐに内側にいる人間がタックルに入りダブルタックルとなります。イメージとしてはト、トン!ぐらいの感覚で入れるのが一番だと思いますが相手が立っている以上早く相手をグラウンドにつける事が大切です。

ダブルタックルはいい事もあれば駄目な事もあります。いい点悪い点をしっかり理解した上で使用していけば戦術として大切なものとなっていくでしょう。