格上相手の試合の時セットプレーとブレイクダウンで制圧されてしまいゲームにならない場面が多くあると思います。ブレイクダウンはどのように練習を行うのがいいのか今回紹介させていただきます。


1.ブレイクダウンを早く低く繰り返す

ラグビーの基本は力を使って起き上がって走る、を繰り返す事になります。その中で運動量をあげられればブレイクダウンも参加数が増え有利な展開に持っていくことが可能となってきます。

No32

まずは練習方法の説明をさせていただきます。○がブレイクダウンの練習をする人間3人です。シーン1~シーン3までを3人でブレイクダウンをする練習になります。

シーン1ではマイボールのシチュエーション、味方が速く倒れてしまいターンオーバーされてしまいそうなシチュエーションで行います。

相手の人間をスイープしボールを確保できたら低い姿勢のまま次のシーンに移動する、シーン2は相手がまだラックに到着しておらず遠い位置からボールを取りにくるシチュエーションです。

少し離れた場所からくる相手に対して乗り越えてオーバーする。続いて最後のシーン3は相手ボールのラックで相手がキープしている所をターンオーバーを狙いに行くシチュエーションになります。

マーカーとマーカーの間に紐などを結び、低い姿勢のまま移動を行い低い姿勢のままブレイクダウンに参加する事が、上達のコツになってきます。

ブレイクダウンは如何に相手に力を伝え相手を乗り越えていけるかが重要だと考えます。

キープするだけのラックはアタックにテンポを作る事が難しく、相手のディフェンスラインを下げる事ができなくなってきます。

最近のラグビーでは、アタッキングラックなどブレイクダウンからアタックのテンポを作るチームが増えてきたイメージを受けます。

相手のシチュエーションによってオーバーの仕方を変えたり、人数を調整したりチームで工夫をするとチームの戦術練習にもなると思います。


2.ブレイクダウン中心のアタックディフェンス

続いて紹介させて頂くのは狭い位置で7vs7のラグビーのゲームに近い練習方法となります。

縦70m、横20mの間に7vs7でアタックディフェンスを行うのですが、狭いので必ずコンタクトが起こり、ブレイクダウンが起こりやすい状況になっています。

そこでブレイクダウンを乗り越える事が出来ればチャンスになり相手ディフェンスラインを下げる事ができ、ギャップが生まれてきます。

逆に相手がディフェンスゲインを続ければ、ターンオーバーのチャンスになり乗り越えるチャンスが生まれてきます。

アタックはブレイクダウンでテンポを生み出せばトライまで結びつけることができ、ディフェンスはスイープチャンスを逃さなければ、ターンオーバーが狙えます。

近場で身体をしっかり当てる練習になるので、しっかりコンタクトのアップを行い怪我がないように気を付けて、練習を行いましょう。ブレイクダウンを上達させてアタックにメリハリを付けれるようにしましょう。