ラグビーでは、トライした後、ゴールポストのクロスバーの上の空間にボールをキックしたボールが通過すると、2点入ります。

しかし、制限があり、ボールをセットして90秒以内に蹴らなければなりません。

また、蹴る動作が始まると、チャージが出来るようになるので、ゴールラインからボールやキッカーをめがけて、チャージに来るわけです。


1.コンバージョンキックのポイントで判断する


1.コーナー近くにトライされた場合

ラグビーで、コンバージョンキックをするポイントは、トライでグラウンディングしたポイントから、垂直に引いた線上であればどこからでも蹴ることができます。

キッカーは、出来るだけ距離を短く、しかも、角度を多くとりたいところです。

しかし、コーナーにトライした場合は、角度を多く確保したいために、45度あたりに来るように、距離を長めに取ります。

もし、この時、天候が雨で地面が濡れていた時、キッカーは、45度の位置をあきらめ、角度を30度くらいに調整することで、ゴールラインとの距離が縮まります。

必然、守備側とキッカーとの距離が縮まります。

この場合は、チャージに行くべきでしょう。

たとえ、チャージできなくても、精神的なプレッシャーを与えることができます。

距離が足らずに、コンバージョンキックに失敗した場合、次の機会では、更に角度を狭めてくるでしょうし、距離が足りて角度が上手くいかなかった場合は、距離を延ばすことをするでしょう。


2.センターにトライされた場合

この位置にトライされた場合は、よほど、近くにセットされる以外は、チャージしても意味がありません。

キッカーは、距離が無いので、ノーモーションか、ワンステップで蹴ることができます。

チャージをする側は、相手キッカーのコンバージョンキックの動作が始まると同時に前に出るのですが、飛び上がる程度しかできないのです。


2.チャージすることで味方の奮起を呼び起こす

あきらめない気持ちを形として出すために、また、相手への精神的プレッシャーのためにすると考えた方が良いのかもしれません。

トライをされた方は、ゴールキックの動作をキッカーが始めるまでゴールラインとデッドゴールラインの間で待機しなければなりません。

チャージする権利を持っているのですから、チャージしようとする気概を見せるだけで、相手に威圧感を与えることができことができます。


3.まとめ

ラグビーの試合で、コンバージョンキックに対するチャージというのは、およそ成功した例は少ないと思います。

しかし、直接影響はないとしても、チャージする権利を持っている以上、やる意義はあります。

また、全く不可能というわけでもありません。

雨や風で普段の調子が出せないキッカーに対して、プレッシャーを掛ける意味はあります。

キッカーは、90秒という制限時間と、キック動作に入ると相手からのチャージを受けるという2つのプレッシャーが掛ってくるのです。

ラグビーでは、闘志を表に出すという意味において、チャージする行為は、意味があります。

体力、気力が余っていないとできない行為でもあり、ラグビーが上達したことのでもあると言えるでしょう。