ラグビーでは、ゴールを狙うキックは、個人プレイであり、自分との戦いです。
いつもの練習通りの蹴り方ができるかどうかで、入る確率が決まります。
ラグビーでは、ルーティーンと呼ばれる、コンバージョンキックを蹴る前にする動作の一つ一つには、確認の意味が込められているのです。
練習の時から、そのチェックをしているかどうかを確認しておきましょう。
1.蹴る前にやること
1.グラウンドの状態をチェックする
ラグビーでは天候によってグラウンドの状態は変わります。
雨が降っているかどうか、芝の状態がどうか、風はどちらから吹いているか、その風が強いか弱いかを確認してください。
普段の練習では、同じ環境で蹴っているので、実際の試合になると、まるで違ってきて当然です。
そこで、どう違うのかを判断し、コンバージョンキックの蹴り方をどこまで修正すれば良いのかを決めなければなりません。
2.蹴り方を決める
トライポイントがセンター近くか、コーナーの近くかによって、状況は全く違ってきます。
蹴り方も変えなければならないという状況が生まれます。
ボールをやや手前に向けて、立てた状態でボールの腹の部分を蹴る蹴り方で行くのか?
それとも、ボールをクリアバーに向かせ、寝かせた状態でボールの底の部分を蹴る蹴り方で行くのか?
コーナーにトライした場合だと、角度が取れず、距離を取る場合だと、ボールを立てて蹴る方が良いと思います。
逆に、センター近くにトライした場合だと、角度はほぼ正面で、距離も短いので、ボールを寝かせて、ボールの底の部分を蹴る方が良いと思います。
2.ルーティーンの意味と重要性
ラグビーにおけるコンバージョンキックのルーティーンは、ジンクスとは違います。
一つ一つの動作に意味があるのです。
チェックを一つ一つ上げて行きましょう。
1.グラウンドの土、もしくは、芝の状態は確認したか?
2.軸足の部分の硬さを確認したか?
3.風の強さは確認したか?
4.方向は確認したか?
5.キックティーの具合は問題ないか?
それぞれのチェック項目に一つずつ動作を当てて下さい。
その動作をするごとに、チェックをするのです。
問題ないことを確認して、キックをすれば、それは入るはずです。
平常心という心の問題もありますが、まず、その前に普段と同じ状況で蹴ることを確認するのが、ラグビーのルーティーンなのです。
3.まとめ
ラグビーのトライ後のコンバージョンキックは、試合の中で勝負を決める重要なポイントになります。
90秒という制限がありますが、これは、逆に言えば、90秒という時間を設けている、重要な行為だということです。
蹴り方と同時に、集中してキックができるために導入部分のルーティーンという考え方を紹介しました。
コンバージョンキックのさらなる上達を目指すのならば、あらゆる条件においても、正確にキックする技術を持たなければ、成功の確率は上がりません。