タックルをする時に重要な事は如何に自分のパワーを相手に伝えるかが大切だと考えています。相手に最高のタックルをする時に必要になってくるのがインパクトの強さです。

相手にパワーを伝える時ただ体を当てるだけでなく体をどう動かすと強く動くのかを紹介させていただきます。


1.体のパーツを使ってインパクトを強くする

タックルをする時に体はどのように動かしますか?リラックスした状態なのか、力を入れて力んだ状態なのか様々な事が科学的に理解され始めてきました。

ラグビーのタックルで必要な筋肉は体幹、上半身、僧帽筋など様々な筋力が必要です。

タックルをするまでに必要な筋肉は、主に足の筋力で脚力を生かし相手との距離を詰め上半身で相手を倒すというのが、筋肉だけで言えばのタックル理論です。

そして私が皆さんにお伝えしたいインパクトを与える方法ですが、インパクトを与えるには、まずスピード、つまり相手とコンタクトした時に重さを感じさせなければいけません。

スピードを付けて相手に当たるには様々な方法があると思います。1つは相手とぶつかるまでにタックルする人間が、スピードを付けて相手と当たる。

まずこれが大きな1点です。実際これだけでも大きなインパクトを与える事が可能です。ですがラグビーは前に出る事ができない場面などもあると思います。

そんな時はどうやって相手にインパクトを与えるのかですが、そこで出てくるのが身体のパーツつまり、関節を上手く動かしてあげる事により一瞬のスピードを与える事が可能となります。

No34

図を見て★型の場所で相手とコンタクトした時どちらが強いかと言うと右側の人間の方が圧倒的に強いと考えられます。

それはなぜかと言うと体を少し捻りヒットポイントを前に当てられています。つまりモーメント(回転させようとする力)の力が加わり少しだけ加速しました。

スピードが加われば体重×スピードとなるのでインパクトが大きくなります。左側のタックルは相手にぶつかってもらっている状態になるので、スピードがなければただの体重の数値だけが力の値になってしまいます。

大げさに身体を横にしなさいと言う訳ではありません。あくまでもタックルする際の一瞬で行う動作なのです。上達のコツはタックルポイント(図で言う★)を前にする事です。タックルをする時に肩を前に出しなさいと言われる所以はここにあると思っています。


2.インパクトを起こすには

ラグビーの試合、特に海外などを見るとタックルが上半身にいっている感じがあります。

海外の選手の彼らは元の体の強さがあり、上半身でぶつかっても負けない体があるから行える芸当だと私は思っています。

日本のラグビー、特に身体が小さい人間が大きい人間を倒すには、インパクトのあるタックルが必要になってきます。

目を瞑ってしまい怖がってしまえば体は前に出ません。恐怖に打ち勝ち大きい相手を倒したいならば、前に出て自分のパワーを相手に伝えるしか倒すすべはないでしょう。

タックルが上達するには恐怖心をなくす事は、大事な1つの事だと私は思います。