ラグビーの試合の中で使われるドロップキックは、試合再開時にセンターから蹴られるキックオフ、自陣の22メートルラインから試合の再開時に蹴られるキックオフ、それから、インプレイ中にドロップゴールを狙う時に使われます。
やり方としては、主に、2種類あります。
つま先で蹴るトーキックのやり方と、足の甲で蹴るインステップキックのやり方です。
1.トーキックによるドロップキックのやり方
主に、キックオフで使われることが多い蹴り方です。
つま先の点で蹴るため、ボールに接触する面が少ないため、ポイントがずれると変な飛び方や変な方向に飛んでしまいます。
ボールの持ち方は、立てて持ちます。
両手を延ばして、手のひらは、キャッチングした時と同じ向きで、支え持つような格好です。
ボールの底の硬い部分を地面に垂直に落とします。
真上に跳ね返りますから、つま先を使って、下から突き上げます。
ほとんど、地面に着いた瞬間に当てます。
距離はそれほど出ませんが、練習すると、ある程度コントロールすることができます。
上達すると、ゴール正面からドロップゴールを狙う時に使えるようになります。
2.インステップキックによるドロップキックのやり方
トーキックによる蹴り方よりも、距離が出て、しかも、つま先という点ではなく、足の甲周辺という面でボールを捉えるということから、ある意味、安定したボールを蹴ることができます。
ただし、ラグビーボールの楕円球の球体部分を蹴るため、ボールを斜めにして落とし、バウンドして跳ね返ってきたところを蹴るわけです。
多少の技術(スキル)が必要ですね。
ボールの持ち方は、人それぞれで結構ですが、地面に落ちてから、斜め手前に戻る形になるようにしてください。
一般的には、両手を伸ばし、固定してボールを斜めの状態にして手を離し、落とします。
斜めに落とすことで、自分の足の甲と平行になっているのが分かるはずです。
踏み込む足の膝を折り、重心を下げることで、下から上に蹴る態勢ができます。
上達すると、かなり距離のあるところからでも、ドロップゴールを狙うことができるようになります。
3.まとめ
ラグビーのドロップキックは、地面にワンバウンドさせれば、どのような蹴り方でも構いません。
ここで紹介した蹴り方は、一般的に行われている蹴り方のやり方です。
試合が終盤になり、残り時間を計算して、3点が欲しい時にドロップゴールを狙うという選択肢があります。
また、試合再開のキックオフでは、失敗すると、ノット10メートルや、ダイレクトタッチなどで、センターに戻され、相手ボールのスクラムで再開となってしまいます。
このドロップキックは、意外に軽視されていますが、精度を高め、極めることで、得点源にもなりますし、キックオフ時の攻撃を有利に進める上でも重要なキックなのです。