ラグビーのドロップキックとは、ボールを一度地面に落とし、跳ね返ったところを蹴るキックのことです。

ラグビーボールは、楕円球のため、蹴る際には、テクニック(スキル)が必要になります。

蹴り方はどんな蹴り方でも構いません。

正確に蹴ることができる蹴り方、距離が出る蹴り方、高く上げる蹴り方等、自分に合ったタイミングで、自分の蹴り方でも良いのです。


1.キックオフに使われる蹴り方


1. トーキックを使った蹴り方

ラグビーのキックオフでは、自分たちのフォワードと相手側のフォワードとの競り合いでボールをできれば獲得できる位置を狙います。

10メートルを越え、しかも、サイドラインを割らないように気をつけて蹴りましょう。

蹴り方は、つま先で蹴るトーキックと、足の甲の部分で蹴るインステップキックです。

上に上がるように蹴ります。

トーキックによるドロップキックは、つま先で蹴るため、不安定で、距離も出ません。

まず、距離を確保するためには、狙う場所を10メートルラインよりも奥を狙います。

高さよりも強く蹴ることに気を付けて蹴ります。


2. インステップキックを使った蹴り方

ボールをやや斜めの状態にして自分の方に跳ね返るようにボールを落とします。

インステップといっても、この場合は、上に上げることに主眼を置きますので、甲の部分と足首の部分に当てて、逆回転を付けて上に上げます。

逆回転の具合を確認しながら、高く、狙ったところに落ちるように蹴ってください。

また、22メートルを越えた深い所を狙う場合は、足首を延ばし、ボールの中心を意識して蹴るようにしてください。


2.ドロップゴールを狙う蹴り方

トーキックは、ゴール前の比較的正面の角度と短めの距離の場合に有効です。

また、グラウンドの状態が悪い場合など、ボールが水を吸って重たくなっている場合などに使えます。

ドロップゴールは、やはり、正面の位置から狙うのが一般的で、成功率も高いです。

インステップキックは、トーキックよりも角度は広がりますし、距離も15メートル以上離れていても狙えます。

距離のある地域からゴールを狙いたい場合に使ってみたいのが、インフロントキックによるドロップキックです。

この蹴り方は、インステップキックよりも、足の甲の内側を使うため、コントロールはし易いし、距離も出ます。

ただし、タイミングを合わせるのが難しいので、かなり練習しないと、空振りしてしまいます。

サッカーのゴールキーパーがロングキックをする時に使う蹴り方です。

まず、狙う方向に対して、斜め、もしくは横に立ちます。

ボールを斜めにして持ちます。

ボールが手前に戻ってくるのに対して、身体を倒して、斜めに足を振り抜くことになります。

この時、ボールの中心を蹴るようにしてください。

ボールに対して斜めに足が入っていること、甲の内側に当たっていることを確認してください。

ダイナミックなフォームから繰り出されるスイングは、強い力を生み出し、反発力をそこに加えます。

この蹴り方が難しいのは、ダイナミックなフォームとタイミングを合わせるということのバランスを取ることなのです。

上達すると、30メートル以上離れていても、ゴールを狙うことができます。


3.まとめ

ここでは、特に、インフロントキックによるドロップキックという蹴り方を紹介しました。

サッカーのゴールキーパーの蹴り方はダイナミックで、ボールも片手で持つことで身体が自由に動かせていますが、ラグビーボールは楕円形で、そういうわけにはいきません。

ただし、跳ね返りの瞬間に蹴るというタイミングを覚えれば、ある程度自由なフォーム-片手で持って放り投げて蹴るようなことができるようになります。

上達すると、ゴールからかなり距離のある地点から、ドロップゴールを決めるという神業的なプレイも習得できるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。